中田vs杉内は3打数1安打　日ハムは逆転勝ち

Written on 9月 27th, 2009 at 12:29 pm by シンキチ

9月26日（土）に行われた、日本ハム対ソフトバンクの首位攻防戦に中田は6番ファーストで先発出場。2回表・2アウトランナー無しで回ってきた中田は、杉内の初球のスライダーを完璧に捕らえレフと前ヒット。これがこの日のチーム初ヒット。しかし、後続が討ち取られ得点ならず。

第一打席のヒットは凄くよかったですね。初球のアウトコースから真ん中に入ってくるスライダーを積極的に強振。バッテリーが配球を考える前に完璧に捕らえたのは、中田の成長が感じられます。角度さえ付けばホームランにもなっていそうな痛烈なあたりでしたので、この日の中田はいけると感じましたが・・・・

第二打席は4回表、2アウトランナー1塁の場面で相手投手は同じく杉内。カウント2－2からの5球目を空振り三振。杉内に力の差を見せ付けられる形になりました。バッテリーの配球は、前の打席に打たれているスライダーを避けて、ストレートが中心。初球は、外のストレートでボール。2球目は、真ん中ストレートで空振り。3球目は、外のチェンジアップでストライク。4球目は、決めにきたインコースのストレートでしたが、中田はこれをカット。最後は、アウトコース高目の早いストレートに手を出し三振。最後の球はボール球でした。中田は、杉内にストレートに手も足も出ませんでした。見ていても、バットに当たりそうな気配はなく、恐らく、相手バッテリーも同じ事を感じ、ストレートで押していったのだと思います。

第三打席は6回表、2アウトランナー無しの場面で相手投手は引き続き杉内。カウント1－0からの2球目を引っ掛けてサードゴロ。全く自分の打撃をさせてもらえませんでした。初球はアウトコースへのストレート。中田は強振して空振り。２球目に来たアウトコース低めのスライダーに思わず手が出て、サードゴロ。バッテリーは余裕たっぷりで中田に対していたと思います。

9回に打順が回ってきましたが、右ピッチャーの摂津が相手だったと言うことで、代打稲田を送られ交代。

この日の中田は3打数1安打。結果的に見れば満足でしょうが、内容を見ていくとまだまだという感じがしました。その中でも、まず最初に目に付いたのが、ストレートに全く対応できてなかったことです。一軍の投手、特に、杉内のような超一流投手のストレートは、スピードの他に様々な付加価値が付いてきます。例えば、ボールのキレ。ゆったりとしたフォームから想像できないくらい手元で伸びるボールが来る。さらには、コントロール。キレのあるストレートをベースの四隅に投げ分けることができる。最後はコンビネーション。自分のストレート引き立たせる他のボールを持っている。

杉内は、稲葉のような、一軍に常駐している一流選手でも、てこずるのだから中田が現時点で打てないのも無理はないです。しかし、中田も多くの一流投手と対戦して経験していかなければなりません。打席の中で簡単に討ち取られるのではなく、一球でも多く、相手投手に投げさせて感覚を掴んでいかないと、いつまで経っても打てるようにはなりません。打撃コーチには、「何も考えずにフルスイングしてこい。それがチームのためになる」と言うような事を言われていたようですが、フルスイングして簡単にアウトになるのではなく、もっと一球に執着していく中田が見たいです。一流投手から粘りに粘ってヒットをもぎ取る、そんな打撃が今は必要だと思います。中田なら、絶対にできます。どのチームの主力投手とあたっても、相手が恐れるような打者になれるはずです。今日の試合も期待しています。

さて、今日のソフトバンクは大隣ですね。昨日の杉内に比べると遥かに楽になりますが、ストレートは杉内以上の球速を持っていますので要注意です。

大隣は、良い時と悪い時の差が大きな投手だと僕は思います。
その差はどこから来るのか言うとストレートの走りになると思います。大隣は、同チームの摂津のように、ピンポイントでコースに投げ分けていける投手ではありません。むしろ、少し荒れているくらいの方が、相手打者にとっては、嫌なタイプの投手です。そうなると、最も大事になってくるのがストレートの球威。これがなければ、ボールが荒れていたとしても相手バッターは、ボール球に手を出してくれませんし、投げてくるボールを脅威にも感じてくれません。なので、ストレートの走りは、非常に大事になってきて、このストレートの走りが良いと変化球にもプラスの効果が生まれてきます。

では、攻略方法ですが、まず最初にしなければならないのは、大隣のその日のストレートの走りを確認する事ですね。ストレートが走っている場合は、高目の球は全て捨てて、ストライクゾーンを低めに下げる。そして、ベルトから下に来る、ストレートを狙って行って相手の調子を崩す。相手がバッテリーがいいと思っている球種を早めに潰せれば、その後の攻撃は非常に楽になります。そして、ストレートが走っていない場合は、変化球中心の組み立てになるはずですから、甘く入ってくる変化球を狙っていくこれがベストだと思います。

もっと書きたいですけど、試合が始まりそうなので、ここらへんで止めておきます。

中田は、今日も左投手なので先発出場のチャンスは十分にあります。大隣を打ってしっかりとアピールしたいですね。

頑張れ中田！

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参考記事　画像　動画
Youtube H13-2Bs 1か月ぶり先発大隣が好投 0630 試合ダイジェスト　　　

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