Written on 2月 15th, 2011 at 6:02 pm by シンキチ

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2011年中田翔の打撃分析

さて、ようやく名護球場にて中田のフリー打撃が見ることが出来ましたので、色々と個人的な分析をしてみたいと思いますが、まず、始めに今年の中田の打撃を見て思ったのが「凄まじいなぁ」の一言。勿論、入団当初、もっと言えば高校の時から中田の打球は化物じみたと所がありましたが、今年の打球は例年以上に、他の誰もが到達できないとんでもない所まで飛んでいってました。

糸井や小谷野、高橋信二などの飛ばし屋もそうですが、若手のライバルである鵜久森や新加入の松坂、そして新外国人のホフパワーなどもスタンドへバンバン運んでいたのですが、中田の打球は彼らのそれとは本当に異質と言っていいほどの弾かれ方でスタンドにまで飛んでいきます。なんて言うのか、ボールの伸び方やスピードが桁違いなんです。

まあ、今回も長い記事になりますので、前置きはこのくらいにして本題の打撃分析に入りたいと思います。今回はティー打撃とフリー打撃を見てそれぞれで気付いた点がありましたので、分けて紹介したいと思います。

ティー打撃

全ての選手は、フリー打撃に入る前にまずこのティー打撃で体をほぐしたり、自分のフォームを確認したりします。勿論、中田も他の選手と同様、このティー打撃を入念に行っていましたが、ここで一つ去年とは明らかに違う点がありました。

それは、目的意識の高さです。

去年のティー打撃は、正直言って、ただのフリー打撃前のアップ程度、もしくは、マスコットバットを用いて強く速くスイングする事にのみ重点を置いたすごく単純なものだったのですが、今年のそれは明らかに去年のモノとは異なり、自分なりのチェックポイントを意識しながら、一つ一つ丁寧にこなしていました。

まずスタートは、体を開いて右手のみでのティー打撃から。中田は今年の自主トレで大阪桐蔭の先輩・西岡選手に左右両脇の締め方を伝授されたようで、それを体に教え込むのにこの練習をしているのだと思います。
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次は足を戻して、左手のみで。これも左脇の締め方を重視して行っていると思いますが、左肩の開きを抑制しながらバットを出していくという練習にもなっています。
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続いては、体を開いての両手打ち。これは、打つポイントをなるべく近くし、右方向へしっかりと打って行く為の練習だと思います。打つポイントが右足よりになれば、より長くボールを見ることができるし、今年の中田はなるべくレフト・センター・ライトへと広角に打っていきたいと言ってますので、その中での右打ち対策だと考えます。
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この一連の流れを数回繰り返して、通常のティー打撃を始めます。

見てください、まだステップの際に多少、頭の位置が投手よりに移動してしまいますが、去年と比べると遥かにそれは軽減し、その場で回転しながら打てるようになっています。構えを見ててもなるべく重心は右足よりにという意識が感じられますね。
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ただ、稲葉選手と比べるとやっぱりまだ上半身のブレは目立ってしまいます。
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稲葉選手の場合は、重心が左右のどちらに乗りすぎるというのはなく、本当に体の真ん中に重心を置いて、その場でクルッと回転しています。やっぱり高打率を残そうと思えば、このような重心がブレないスイングが必要になってきます。
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話が少しそれましたが、梨田監督をはじめ、各首脳陣も口をそろえて言うように、今年の中田の打撃は、やはり去年とは全く違います。このティー打撃一つとっても明らかに目的意識が違いますし、またこのようなチェックポイントを確認しながら練習が出来るというのは、自分なりに正しい打撃フォームが何なのかがはっきりと掴めたと言う事。何が正しいのか分からずに、自分のフォームをチェックする事は出来ないですもんね。

フリー打撃

さて、ティー打撃が終了するとそのままフリー打撃に流れていきます。フリー打撃は基本的にチームの主力選手から順に打って行くのですが、最初の組が稲葉・高橋信・田中賢介・金子というチームの大黒柱4人組。まあ、ある種ここ数年この4人はほぼ不動と言っても過言ではないですね。

そして、その次に来るのが小谷野・糸井・ホフパワー・中田というこれまた主力のレギュラー陣という形になるのですが、このフリーの順番だけを見ても、中田はかなりチーム内の順位を着々と上げて行ってます。中田もここ数年は凄く地道にですが、首脳陣に対しての信頼を一つ一つ積み上げていってますもんね。

それと、また打撃以外のキャンプレポートは後日の時間のある時に行いたいと思いますが、この日は清原さんが名護キャンプを表敬訪問されていて、中田に熱視線を送ってましたよ。ちなみに、対する中田は、清原さんの発するオーラにかなりビビリ気味で挨拶するのでいっぱいいっぱいのようでした。
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さて、今回のキャンプで最も見たかった中田のフリー打撃。率直な感想を申し上げると、「去年の春とは、ほぼ別人」、そして「去年の秋よりもさらに良くなっている」というのが、私の感想です。

具体的に何が良くなったのかというと、それは本当にたくさんあって、一言で書ききる事ができないのですが、去年の春があまりよくなかった事もあり、あの時と比べると本当に色んな所が良くなっています。なので、まずは画像を見ながら、それらの改良点を紹介します。

まずは、構え。去年はバットを担ぐように寝かしていたのですが、今年はほぼトップの位置で立てています。去年もバットを最短距離で出すように意識した結果、バットを寝かしたあの構えに辿り着いたのですが、バットが遠回りする事が多く、インサイドの対応にも遅れることが多々ありました。今年のこの構えでは、力みが少なくバットがスッキリ出ている印象も受けますし、また、何より去年の構えよりも懐を深く感じさせます。中田クラスのバッターにこういった構えをされると、インコースへは攻めにくくなりますね。
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違う角度から。この写真でも同じく、構えた時にバットがスッキリといいポジションに収まっている印象です。二岡選手の構えにも似てますが、バットを立てているので、腕に余分な力みがないように思われます。
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続いて、ステップ。今でも力むとどうしてもステップの幅が大きくなったり、上半身が突っ込みがちになるのですが、冬場に下半身を重点的に強化したこともあり、左足の突っ張りで上半身の突っ込みを抑制しています。バットの位置は綺麗にトップに収まってますね。
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違う角度からですが、ここからみると打つ前の中田の体のひねりがよく分かります。飛んでくるボールに合わせて左肩がゆっくりグゥーと入っていき、バットもトップの位置でキチッと止まっています。中田が飛ばすのは単純にパワーがあるからと思われていますが、このようなスイング時の細かな動きの一つ一つが中田の圧倒的な飛距離に繋がっているんです。
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そして、インパクト。力んでバットが遠回りすると差し込まれて下のようなポップフライになるのですが、もう一枚下の写真のように意識的にボールを引きつけて打った時は、右方向へ大きな辺りが飛んでました。
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この写真の中田は本当に良いポイントで打ってます。パッと見、少し差し込まれているように見えますが、この打球はライト方向ではなく右中間へ鋭く飛んでいきました。先日、斎藤君とのフリー打撃でもライトスタンドへ大きなあたりを放っていましたが、今年の中田は少し差し込まれ気味の意識で打った方がいい結果に繋がるかもしれません。
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そして最後はフォロースルー。下の一枚目はあまりいい写真ではありませんが、この「フォロースルーに行くまでの一瞬」が今年の中田が良くなっている最大のポイントになると私は考えます。

もう少しだけ噛み砕いて言いますと、今年の中田はバットの抜けが非常に良いんです!

具体的にどういう事かというと、自主トレからしっかりと取り組んでいる肘のたたみのおかけで、去年よりも体もバットもよりスムーズに回転しているんです。去年までは、中田自身もよく口にしていましたが「バットでボールを押し込む」という意識が非常に強かったので、肘を畳んで回転するよりも、むしろ両腕をグッと前に押し出すようなイメージで打っていました。決して、この意識付けが悪いと言うわけではありませんが、中田の場合、この意識が強すぎると体が回転しなくなり、どうしても腕のみで打ってしまいがちになります。

しかし、西岡選手に肘の使い方のアドバイスをもらったことにより、肘が綺麗にたたまれて押し出すというよりも、体もバットも回転させて打てるようになったのだと思います。
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このフォロースルーは本当に素晴らしく、綺麗に左肘がたたまれて、右手首もしっかりとかえっています。右方向への当たりですが、良いスイングが出来たときは自然と良いフォロースルーになるんですね。
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最後はおまけですが、中田と新外国人のホフパワーとが並んで打っていました。しかし、飛距離・確実性どれをとっても中田が遥か上を行ってましたよ。同じポジションを争っているだけに、練習から他を圧倒している印象を首脳陣に植え付けるのは大事なことだと思います。
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まとめ

11-nago-nakata-21毎年同じ場所で見ている中田のフリー打撃ですが、今年は本当に見ていて気持ちが良かったです。こうすればもっと良くなるかもというのは幾つかありましたが、去年のこの時期と比べてみると、本当に同じ選手なのかというくらい素晴らしい打者に成長しています。

ただ、このブログのコメントでも頂いた事があるのですが、ステップした時に頭の位置が投手側に動いしてしまうクセは改良の余地があるかもしれません。確かに、その点も下半身を強化したことにより去年と比べると遥かに改善はされているのですが、稲葉選手などの超一流の打者と比べると、まだ頭のブレが大きいように思われます。シーズン通して高い打率を維持していくには、なるべく、止まってボールを見れるようにした方がいいかもしれません。

また、力んだ時にこの頭のブレもそうですが、上半身全体が突っ込む場合があります。力むどうしても打ってやろうと気負ってしまうので、上半身に力が入り、体が投手側に流れてしまいます。この流れを簡単に説明すると:
力む→上半身が突っ込む→バットが出てこない→バットが遠回りする→回転しにくい→差し込まれる
という流れになってしまいます。これが一度や二度ならすぐに修正できるのですが、頻繁に繰り返して行われた場合は、打者は「詰まってるから前で打とう!」とか「詰るのが嫌だから振り出しを早くしよう!」、さらには、「インコースが嫌だから早めに開こう!」といった意識付けになる場合もあります。こうなってくると投手は凄く楽なんです。速いストレートと緩い変化球の緩急で攻めれば簡単に体勢を崩してくれるんですから。

11-nago-nakata-23おそらく、今年の中田に対してのメインの攻め方も緩急になってくると思います。遅い球を見せておいて、勝負球の速球で詰まらせたり、あるいは、速いストレートを胸元の投じ、低めの緩いボールになる変化球で勝負など、去年もされたような攻め方になってくると思います。

去年の前半は、この緩急の”急”にあたる速球を打つことができず、そして、ブレイク後のシーズン終盤は、緩急の”緩”にあたる緩いボールにやられました。特にホームラン量産後の後半は手術後のリハビリ不足もあって、上体の流れを下半身で食い止めることが出来ず、低めのボール球に手を出すケースも見られました。

なので、まずは、頭を動かさないように意識すること。そうすると自然と上半身の流れも抑制できますし、きれいな回転も維持できると思います。そしてその次は、下半身の継続的な強化。シーズン中もウェイトトレーニングのメインは下半身にした方がいいかもしれませんね。

さて、今年もまた生意気にも中田翔打撃分析をさせてもらいましたが、本当に今年の中田は素晴らしいと思いますよ。このまま怪我なくシーズンを迎え、今のように打撃のチェックポイントをしっかりと意識しながらシーズンを過ごすと、今年は相当な成績を残せるのではないかと、勝手に思ってます。

去年までなら一軍に残れるかどうか、そんな記事ばかりを書いていましたが、今年は開幕レギュラーも当然の事として、どれくらい打つのか?そんな楽しい事も考えられるくらい安心して見てられます。ここからオープン戦と熾烈な生き残り競争になっていくと思いますが、今年の中田は大丈夫!今のまま続けていければ確実に良い成績が残せると思います。

今年は期待せずにはいられませんね。

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7,320 Responses to “2011年中田翔の打撃分析”


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