3試合で2本のペースでホームランを量産する中田だが、バッティングの調子は決して本調子ではない。これは中田翔本人も感じている事ではあるが、どうしても打率が上がってこないため、調子がよいと感じられない。
中田翔の不調の原因は2つあると僕は個人的に考える。
1つ目はインコースを攻められる事が非常に多く、打席に入るとどうしてもインコースの速い球が頭から離れず、得意のアウトコースまでかなり遠くに見えてしまう。結果として外の球を思いっきり踏み込みこんで打つ事ができない。
2つ目はそのインコース攻めのせいで中田の頭の中に詰まりたくないと言う強い意識が働き、タイミングを早めに取ってしまう。結果として体(左肩)の開きが早くなり壁を作れない。さらに、打席内でのタイミングを急いで取ってしまい、トップの位置でのタメがなくなる。
中田はコーチと共にスタンスを狭くしたり、足の上げ方を変えたりと様々なフォームの改善に取り組んでいる様だが、もっと根本的な問題の改善も必要である。
勿論、中田が今取り組んでいる上記のフォーム改善は中田の不調脱出には欠かせないことである。しかし、中田の中からインコースへの意識を取り払う練習も大事なんじゃないだろうか?
まず、意識としてはインコースは全てファールになってもいいというくらいの考え方を持つ必要がある。インコースの球を無理にフェアグランドに入れようとするとどうしても詰まってしまう。さらに、中田に対してインコースへ来る球のほとんどはボール球であるため、まず無理に振りにいく必要は全くない。
この事を前提に以下の練習に取り組めば不振は脱出できると考える。
以前も一度書いたが、80キロ~100キロくらいの山なりのボールをバッティング投手に投げてもらう。投手にはインコース、アウトコ-ス、高め、低目と様々ボールを投げてもらい中田はそれを前に迎えに行くこと無くスイングする。
その際に気をつけないといけない事はまず、センター返しを心がける事。絶対に引っ張りにいかず、センター返しもしくはセカンドの頭へライナー性の打球を打つこと。
もう一つはタイミングをゆっくりと取ること。ボールが近くまで来てからタイミングを取り始めるのではなく、普段の130キロを打つようにタイミングを取り始めゆっくりとしたタイミングを取る。
こうする事により、開きが解消され、打席内で急いだタイミングの取り方をしなくなる。
さらに、ボールが遅いためインコースに詰まる事は無く、内に対する恐怖心を取り払える。
外角に対してはどうしても踏み込まないと届かないため、しっかりと引き付けて右に踏み込んで打てる。さらに、ボールが遅いためストライクボールの見極めが非常にしやすいためインコースやアウトコースのボール球を見極める能力も養われる。
中田の場合は無理にレフトへ打たなくとも、センターにでも十分に放り込めるパワーがあるので、無理に引っ張るのはこの練習では避けたほうがいい。
次の試合からはセンターから右方向へのホームランを是非期待したい。
天才中田なら、十分にクリアできるハードルである。
がんばれ中田。
2月 18th, 2022 at 0:11:10
2appropriateness