大阪大会5回戦で、大阪桐蔭が履正社に7-0で七回コールド勝ちし、8強に進出した。注目の中田翔は、「4番・投手」で先発出場。5回2/3を2安打無失点と大活躍だったが、打つ方は3打数無安打1四球で5戦連続本塁打なしに終わった。
何はともあれ履生社に勝ってよかった。
それにしても、いかに最強の大阪桐蔭でもこんなにもあっさりと履生社に勝つとは予想だにしていなっかたので本当にビックリしている。この結果は、投手中田の調子が本当によく、最もよかった時期のピッチングが出来ているからであろう。私は、中田の投手としての能力を打撃と比べて過小評価をしていたかもしれない。今の中田はマウンドで落ち着きがあり、相手を飲み込み全く点を取られる気がしない。本当にすばらしい。
春先に中田のピッチングを見た時は投げ込み不足もあったからであろうが、フォームに安定感がなくリリースポイントがまちまちで制球が全く定まっていなかった。その為に四球を連発し自滅するようなピッチャーであった。
しかし、肘が完治し、思い切って投げられるようになり、投球練習回数も圧倒的に増え中田のピッチングは一変した。今は、フォームにばばらつきがなく、下半身が安定している為、見ていて安心できる。得意のスライダーも切れて非常に素晴らしいがそれよりも特出していのが中田のストレートである。球速もでてきているが切れもかなりあるように見えた。
高めのストレートはギュンと手元で伸びてバッターが詰まっている姿がよく見られる。それほど、今の中田のストレートは凄く、簡単には打てないだろう。連戦が続き中田の怪我が心配だが、上手に休ませながらこの大会を乗り切って欲しい。
さて、問題の打撃であるが今のところはあんまりよくない。
しかし、問題点はそんなに多くはない。
もしかすると精神面と技術面を1点ずつけ変えればたちまち絶好調になるかもしれない。
まずは技術面であるが、詰まりを意識しすぎるために左肩の開きが早くなっている。左肩が早く開くとそれだけ外も打てなくなるが、急にインコースがきても詰まってしまう事が多い。なぜかというと肩が開くとボールが遠く見えるため、腕を伸ばして打とうとする、腕が伸びきるとドアースイングになり内のボールに対して芯に当てるための微調整が出来なくなる。よって、左肩を我慢してギリギリまで開かず腕をたたんで打てればすぐに解決する。
精神面ではやはり、芯に当てたい、大事に行きたいという中田の強すぎる責任感がバッティングを萎縮させている。当てに行かずに強く回転する事に意識をおけばもっとリラックスして打席にはいれるだろう。中田は本当にチームの為に戦っていて、周囲のホームランに対する加熱報道が中田のチームバッティングへの意識をより強いものにしている様な気がする。中田は気にせずホームランを打ってもいいし、三振をしてもかまわない、ただ自分の野球をすればそれでよい。好きな野球を楽しむという原点に返ればおのずと結果も付いて来ると私は思う。相手の攻め方なども放って置けばいい。来た球を打ち返すシンプルな野球をすれば中田らしさが出てくるだろう。
次は28日の初芝戦だが、中田は恐らく先発はしないだろう。決勝まで考えるとここでの中田の休養は絶対に必要だ。初芝には大きなミスをしなければ勝てると思うが野球は試合が終わるまでは全くわからない。集中して勝ってほしい。
7月 3rd, 2022 at 11:11:33
psikholog
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