大阪桐蔭は四条畷北との１回戦を１６－０（５回コールド）で圧勝し、夏３連覇に好発進した。
中田翔はこの日二ゴロ、四球、三塁への内野安打、遊失の３打数１安打２打点だが、力みのせいか打撃の内容がよくなく、チームは勝利したものの中田個人としては物足りない内容だった。
しかし、私は中田のこの打撃内容にも楽観視している。大阪桐蔭はまだ初戦であるし、今頃からエンジン全開では逆に夏の後半には間違いなく打撃の調子は失速してしまう。
大阪桐蔭も相手がどこであろうと決して気をぬてはならないが、私立の強豪とあたるまでは自分の調子を整えながら試合をして行くべきである。負けたら終わりの雰囲気の中で試合をすると言う事はそのプレッシャーから自分の思ったとおり体を動かす事が出来ない時がある。
それは今までやってきた練習試合とは比べ物にならない１試合の重さである。
中田翔を含めた大阪桐蔭のメンバーは早くそういう重たい空気になれ、試合を有利に進める方法をほかのどのチームよりも早く、深く体得するのが、今しなければならない最も重要な事である。
決して、目の前の試合を疎かにしていいわけではないがこの雰囲気の中で自分の考えたプレーをいかにするか、いかに自分の体をコントロールするかに注意しながらプレーできるかがこれから先、長い夏を勝ち抜くために必要な事である。
中田も今日の試合で夏の重圧の一端は経験する事ができたと思う。それによって今後さらにリラックスして自分の野球が出来るだろう。
画像：asahi.com：高校野球「「怪物」脱帽させた配球 四條畷北・中野投手と石割捕手」 – 第８９回全国高校野球選手権大阪大会
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