大阪桐蔭 中田翔 2006夏高校野球 甲子園大会 対早稲田実業 中田翔 対 斉藤佑樹
2006年の夏の高校野球甲子園大会の2回戦の早実戦は中田翔にとっては最も悔しい試合の一つだろう。
野球人として早実の斉藤は中田翔に比べてやっぱり一日の長があった。
マウンドにおける落ちつき、ボールの威力はその時点の中田翔の打撃を封じ込めるに十分だったと思う。斉藤のピッチングには中田翔の弱点を浮き彫りにする点が散りばめられていた。
中田翔はその体格、スイングの軌道を見るがきりやはりインコースの早い球に弱点がある。
野球をやっている以上、インコースの球をいかにさばくかは避けられない道である事は間違いない。
プロ野球でも大打者の清原やイチローもインコース攻めに苦しんでいる。
彼らほどの大打者でもインコースを厳しく攻められ、踏み込めなくなり得意のアウトコースすら打てなくなる時がある。この試合における斉藤対中田の対決にもそういう場面が多々あった。
1打席目に追い込まれて顔の近くに来たボール球に手を出し三振。
2打席目以降はそのボールが脳裏に焼きつきアウトコースの球すらバットに当たらなくなった。
現時点において中田翔を攻略する方法はこれしかない。
ただ高校野球レベルで中田翔に対してインコースを徹底して攻められとは考えにくいが抑えるためにはそれしかない。
一つ間違えてボールが1個分内に入りストライクゾーンに入ってくればスタンドまでは覚悟する必要があるが内と外のコンビネーションで封じ込めるしかないだろう。
だたプロ野球レベルではこれらの出し入れは簡単にしてくる。
中田翔は早実斉藤にプロ野球でやっていく為の解決すべき今後の課題を教えてもらった。
本当にいい勝負でした。
中田翔ならこれくらいの困難は跳ね返してくれると期待しています。
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